東大卒のお金やりくり奮闘記~株、家計、趣味、経済~

東大卒でメーカー勤務の私がセミリタイアするために投資などを頑張っていこうという趣旨で始めたブログです。既婚男性です。株、家計、趣味、経済の話をメインにゆるゆる話します。

社会保険料の話〜年金その1〜

こんばんは、しほみんです。

 

サラリーマンで天引きされているとはいえ税金と保険料は結構辛いものです。特にたくさん引かれすぎるとお金を貯める以前の問題になってしまいます。

 

日本の制度ってやっぱり疑問を感じざるを得ません。そのなかでも社会保険料はかなりの額を取られていてかなりマイナスじゃないかと思ってます。今日は社会保険の中でも年金にフォーカスして話したいです。

 

こんな人に読んでもらいたい。

 

・年金のことちょっと知りたい人。

 

まずは社会保険のことを簡単に話して日本の年金の仕組みについて話そうかなと思います。自分が年金について今日話すことは以下の3つです。

1. 年金は万が一長生きしてしまった場合に備えた保険である。

2. 年金は崩壊しないようになっている。

3. コスパがあまり良くない。今の20代であれば所得代替率は50%前後と推定されている。

 

社会保険とは…

年金、健康保険、雇用保険介護保険労災保険の5つが当たります。サラリーマンの場合、会社負担のものが労災保険で、それ以外は基本的に会社と個人で負担してる(条件によって微妙に変わるけど大体折半)。

 

社会保険って実はいっぱいあるんです。日本の社会保険はとても多くセーフティネットとして優秀です。だから万が一なんか事故があったり病気になったり仕事やめてもしばらくは大丈夫なんです。まあこの話はまた今度として...とりあえず年金の話をします。

 

1から話していきます。

年金の制度ってなにかというと保険に当たります。つまり普段はみんなでお金を出し合って積み立てながら何かが起こった場合にお金が支給される仕組みです。

 

では何が起こった場合にお金が支払われるかといわれると...

「長生きをしてしまった」

場合です。

長生きした場合、常に同じパフォーマンスで働けるわけではないですし、体を維持するためのお金もかかります。よって長生きしてしまうとお金を稼げず生活が困難になる恐れがあります。そのときの生活を保証するためのものが年金です。

 

だから年金で元を取ろうというのは考え方としてあまりよくないです。いつ死ぬかなんてわからないからの保険なので...年金は長生きしてもらえるならラッキーぐらいでもらっておくべきです。

 

日本では全員加入義務があって10年間払えば一応いくらかもらえます。額よりも払った年数が結構響きやすいので払う方が無難です。後で言いますが年金は崩壊しないし、きちんと老後になればある程度の額はもらえます。

 

ちなみに日本では20代で生きていた場合、65歳まで生きる確率は90%以上あります。なんなら90歳ぐらいまででも50-60%程度あった気がするので年金のことはこんなふうに長生き保険としてとりあえずもらえるもんだと考えて制度自体の否定はしない方がいいかと思います。

 

2の年金は崩壊するってよく言われますがそれは報道がただあおっているだけで実際そんな制度ではありません。事実年金はとてもよくできた制度だなあと思います。

 

日本の年金は賦課方式をとっており、今納められた保険料の一部をそのまま支払い、一部を投資で積み立てしています。ただ、現状納められた保険料では足りないのでその足りない部分を補うために税金を使っています。

つまりわれわれは年金という保険料を今も払っていますがそれでは足りなくて税金で補っています。歳出の社会保障費の大半はここに充てられています。この社会保障費は歳出とか見るとわかるのですが国債で発行して補っている(つまり借金で補っている)。

ここまで聞くとやっぱやばそうじゃんって思いますが、日本の国債は日本国内で完結していることが多いので財務上問題になりづらいのと日本は資産をいっぱい持っているのでその程度の国債をいっぱい発行できるので大丈夫です。

さらに年金を詰みたてて運用していることでインフレ対策でお金も超増やしています。だから万が一税金から賄えないとかなってもうまく崩すことで年金を維持できます。

 

結局

1. 保険料はある程度集めているが足りない。しかし、日本は裕福だから借金ができる状態で補える。

2. もし借金ができなくなっても年金積立金があるので直ちには崩壊しない。

以上の理由から年金崩壊は考えにくいです。

 

少なくとも今の20代ぐらいならこの制度は十分持ちます。むしろ持たせるためにまあ3みたいなことになっているのですが....

 

3についてですがコスパは非常に悪いと思います。

 

いま政府は年金を維持するために受給年齢を上げることと年金受給額を減らすことをしています。これによると今の20代の所得代替率は約50%と言われています。

 

所得代替率とは...

現役のときに稼いでいたお金の何パーセントが実際年金で支給されるかという話。

例えば月20万かせいでいたひとが年金月10万もらえるなら所得代替率は50%となる。

 

しかもこれは20歳から40年間納め続けた場合の割合です。万が一何か起こって納められない年数が増えると受給額は減ります。

そう考えると40年間月数万納めても生活費が足りないことになります。これはどんぶり勘定でも非常にコスパが悪いなと感じます。むしろコスパが悪く、これだけじゃ生活が補えない人が多くなるから2000万円ためておけよってはなしになったんだとおもいます。だから年金払わなかったら2000万円貯めれるといった反論はちょっと違うかなと思います。

 

まあ会社員である以上がっつり持っていかれるのでしょうがないです。制度自体は否定しませんが日本の年金に加入したいかといわれると微妙ですね...

 

結局、年金は天引きされているお金の中でもかなり大きいですが結構会社員が損する制度になっています(というか折半だから会社も損してるといえる)。こういうところから会社員は安帝だけど失うものもあるなと感じます。

 

どうするかはともかく年金についての認識をきちんと持っておくことは大事なのでいろいろ知ってもらえれば幸いです。自分は老後対策を含めて貯金は大事と考えます。結局資本主義である以上、お金は最大の味方です。

 

ではでは。