こんばんは、しほみんです。
今日はベーシックインカムについて話したいなと思います。年始早々、前澤さんがお年玉の名目で、社会実験のために100万円をランダムに1000人に送るといっています。参加することとか試み自体はよい気がします。ただ、本当にこれが社会実験になるのか、そして、noteでもいわれていたベーシックインカムの実験として使えるのかは疑問でしたので、ベーシックインカムについて今日は話して、ちょっと前澤さんの規格のことを考えたいなと思います。
今日の見出しです。
1. ベーシックインカムとは
2. 自分はベーシックインカムに賛成です
3. 前澤さんの実験について
1. ベーシックインカムとは
ベーシックインカムとは....
国民みんなに一定額与えるという制度です。BIともいわれたりします。毎月〇〇円もらえるみたいな感じです。イメージとしては所得制限のない生活保護って感じです。
いわゆる社会福祉に当たるところなのですが、この制度が今までと異なる点は以下のところだと考えます。
・福祉としてもらえるお金の使い道が自由である(メリット)
・どんな人でももらえる額が平等である(デメリット)
それぞれ解説します。
・福祉としてもらえるお金の使い道が自由である(メリット)
福祉としてもらえるお金って基本制約があります。
例えばですが、
A.医療保険については医療にしか適応されません。つまり、医療を使う人が福祉を受けれるって形になります。
B.高校無償化については、高校生を持つ家庭に対して授業料がなくなるってことで、使い道が限られます。
C.子供手当とかは現金がもらえますが、子供は金銭負担が重いので事実上子供の養育費に充てられます。
ですがベーシックインカムはどんな人でももらえてしかもそのお金の使い道は制限されません。つまり、普通の成人会社員男性が、生活費の補填に使ってもいいし、趣味にぶっこんでもいいし、結婚資金の頭金にしたり、投資に回してもいいです。子供を持つ家庭が、さらに教育にお金をかけるといった使い道もあります。
つまり、ベーシックインカムは福祉ではありますが、みんなが福祉を受けられるため、国民全体の生活レベルを向上させるものにもなる感じです。
・どんな人でももらえる額が平等である(デメリット)
ベーシックインカムでは、みんなが福祉を受けられて、その金額が同じです。これは金額的には平等ですが、本当に福祉になるかが疑問です。
財務の関係から、ベーシックインカムが導入するとほかの福祉は削除される可能性は高いです。そうするとみんなが同じ金額をもらえるというのは平等に見えて実は不平等になります。
なぜかというと、人の個性や体質、状況によってそもそもかかるお金が違うからです。
例えばですが、
A. そもそも体質的に疾患を持っている人は月にかかるお金は増えます。そういう人は医療保険の代わりにベーシックインカムによってまかなえず、貧困に陥る可能性があります。
B. ものを壊しやすい不器用な人は日用品の購入が増えます。そうなると、ベーシックインカムでは十分な福祉が受けられない可能性があります。
C. 地域によって物価や物の価値は変わります。例えば、北海道の人は冬に暖房費がかかりますが、沖縄の人はかからないです。
つまり、同じ金額で、すべての人が平等にうまくいくのかって話です。これだけになってしまうと福祉なのに福祉を果たしてない矛盾が出てしまう問題はあります。
2. 自分はベーシックインカムに賛成です
自分は基本的にベーシックインカムは賛成です。ただし、やはりデメリットが大きいので、その個々に合わせた対処がきちんとできればの話だと思います。
自分が賛成の理由としては、
・日本人が平等という概念が好きだから相性がいいから
・自分はお金を得られないことに集中することも大事だとおもうから
です。
日本人は本当に平等が好きなのでベーシックインカムでみんながお金をもらえるっていうのはいい気がします。とにかくほかの人が得しているって状況に対して厳しい側面を持っているのでいっそ金額的に平等ならもういいんじゃないかなって思います。
あと、資本主義はお金がすべてなのですが、それによってお金にならないことは衰退の一途をたどってしまいます。しかし、お金にならなくても人類にとって重要なことはあるはずです(例えば、大学の基礎研究や理論開発なんてそうだと思います)。そういう分野がなくなるとどこかで資本主義も詰むとは思うので、バランスをとる意味でもありだと考えています。
3. 前澤さんの実験について
前澤さん自体の考えは好きですし、誰かはやるべきだと思うので、その行動自体はすごく評価できるものだと思います。しかし、私は前澤さんの実験はあまり有益なものにはならない気がします。
理由は2つあって、
・データをとるとしても一部の人間がただ恩恵を受けている状態のため、ベーシックインカムとしての機能を果たせない
・前澤さん自体、被験者を恣意的に選ぶ可能性は高い
からです。
ベーシックインカムの基本はそのある特定の集団(国、市、町とか)でやるべきであって、ベーシックインカムがある人ない人を一緒の経済圏に入れてしまっては意味が薄れます。それこそ不平等で意味がないです。
去年も前澤さんは100万円キャンペーンをやっていますが、その100万円をわたした人はわりと恣意的だったといわれています(もちろん真偽は不明ですが)。そこの状態がぬぐえない状態で正しいデータが取れるかは疑問です。
そんなことからベーシックインカムの参考にはなると思いますが、実態と乖離しすぎているのでそこまで役に立つかは疑問です。ただ、再三繰り返しますが、私は試み自体は非常にいいと思っています。突然100万円をてにいれたひとの行動は気になります。
ちなみに私は参加しません。自分は配当金でコツコツ自分のベーシックインカムを作ります。
ベーシックインカムについての理解を深めたり、前澤さんの企画に思うことがある人の一助になれば幸いです。ではでは。