おはようございます。しほみんです。
労働者である限り、株式や債券の価値は関係ないと思っている人結構いるかもしれません。しかし、こいつは実は影響あります。
いや何に?って思うかもしれませんが、退職給付にかかわっています。
退職給付ってなに?かと思いますが、退職金です。
こいつは賃金の後払いの性格があると考えられていて、今まで働いた年数に対して給付されます。つまり、働いた対価でもらえるものです。
じゃあ株とか関係ないじゃん!!と見えますが、この退職給付、利息が大きく関係します。
退職給付は基本(働いた年数)×(積み立てポイント)×(係数)で決まっていることが多いです。そしてその額は長期で働いた場合とても大きいです。これを一度で払ったら企業下手したら死んでしまいます。
そうならないように、退職給付は積み立てています。そしてその積立は預金で寝かせているわけではないです。運用して利息や配当、含み益で稼いでいるわけです。言い換えれば、退職給付は自分が今稼いだ給料を未来に受け取るために運用で繰り延べているのです。
ここまで考えると察しが付くかと思いますが、運用の成績次第で退職給付の大小は変わってしまうわけです。企業はこの運用成績を大体予想して積立金を拠出します。そして、企業の予想を下回る運用しかできないと退職給付が減ったりしてしまうわけです。運用は日本の株や債券が多めだったので、今までのひどい株式や債券の価値では厳しい退職給付になってしまうわけです。
こうして退職給付まで責任を持ちたくない!!!と企業はなったので確定拠出年金という形で、退職金の掛け金は保証するけど運用は個人でやってくれとなったわけです。
こうなったら自分で退職給付は運用で稼がなければならないのです(目標は2-3%となっております)。
最後に....
いずれのパターンでも株式や債券の価値がきちんと上がっていかないと退職給付が少なくなってしまい労働者も苦しいだけとわかるんじゃないでしょうか....
退職金が減るのはむしろディスインフレで賃金が上がらないまま、株式や債券価値が伸びにくいからこそ基準までの退職金を出せなかった気もしています。
まあそんなこと言ってももはや手遅れなのかもですが。
ではでは。