東大卒のお金やりくり奮闘記~株、家計、趣味、経済~

東大卒でメーカー勤務の私がセミリタイアするために投資などを頑張っていこうという趣旨で始めたブログです。既婚男性です。株、家計、趣味、経済の話をメインにゆるゆる話します。

投資でのリスクとリターンの認識

こんばんは、しほみんです。

 

先日ツイッターで見てしまったのですが、東大バフェットという方がドルコスト平均法の問題点の指摘をしていまして、一括投資の方がリスクが少ないから一括投資がよいと結論付けていました。確かにそうとも言えるのですが、その説明が何とも腑に落ちない感じがしまいもやもや感が消えなかったのであたらめてリスクを整理したいなと感じました。

 

多分、投資におけるリスクとリターンの意味の認識が違うとこうなるのかなって感じます。今回は、投資のリターンとリスクについて話したいと思います。最後にドルコスト平均法について触れます。

 

投資の情報ってわかりやすくするためにいろいろ省いてしまって本質から外れている感じになっていることも多いです。まずは基本的なことはちゃんと知ってから見るとよいです。

 

今日の見出しです。

1. 投資でのリスクとリターンの話

2. リスクとリターンの詳細の説明

3. ドルコスト平均法について

 

1. 投資でのリスクとリターンの話

投資の世界ではよく金融商品に対して、リスクとリターンが出てくると思います。それぞれとても大事な指標だと思うのできちんと理解しておく必要があります。リスクとリターンは基本的に一般的な市場に使われるので、個別株には使えないことは注意しましょう。

 

世の中だと価格の振れ幅をリスク、結果的な収益をリターンと呼んでいると思います。ただ、その認識は若干違います。正しくは確率的にどうなるかってことを考えないとなりません。その話をします。

 

毎年出てくるパーセントの結果はまちまちであると思います。プラスの年もあれば、マイナスの年もあります。ただ、このランダムさをどう表現するかを考えたときにリスクとリターンの関係が出るというイメージです。つまり、リスクとリターンがちゃんと読めればその投資商品の可能性を見れます。

 

リターンとは....

ある期間で得られる平均的な数値ってこと。

つまり、リターン年率7%ということは毎年平均すると7%増えるってことです。

そして、投資している年数が高くなるほどこのリターンの数値に近づく可能性が高いことを示します。

 

リスクとは....

ある期間で起こりうる数値の度合いを示したもの。

それは数学的に決まっているのですが今回は例で覚えればいいです。

リスクが年率20%、リターンが年率0%とするとき、

1年間で20%から-20%になる可能性が68%あります。

1年間で40%から-40%になる可能性が95%あります。

ということを示しています。

つまり、リスクの数値は投資をしたとき年間で7割の確率でその数値以内のパーセンテージの数値が得られるってことです。

 

まとめると、リスクとリターンの数値はこういう意味があります。

1年間で(リターン)+(リスク)から(リターン)-(リスク)の%になる確率が68%

1年間で(リターン)+2×(リスク)から(リターン)-2×(リスク)の%になる確率が95%

そして、20-30年以上投資すると(リターン)の額が得られるってことです。

 

短期だと途中リスクの関係で大きく価格が下落してしまうので、長期投資をすることが薦められているわけです。一般的に高リターン高リスクになので、高リターンを得たければ早目に投資を始めて長期で行う方がよいこともここではわかります。

 

2. リスクとリターンの詳細の説明

実はこれ正規分布の説明なんです。(難しいと思ったら放置でいいです)

正規分布を知っているととても便利なのでググっておくといいです。

使ったのは以下の二つです。(2020.01.02に修正:定理名が違うので直しました)

・中心極限定理

正規分布とはある事象の発生する確率を示したもの。ちなみに平均が一番起こる確率が高く、離れていくとその起こる確率は下がるグラフです。自然界ではこうなると考えられている。リターンが平均、リスクが分散ととらえられています。

そして、平均±分散が68%でおこり、平均±2×分散が95%でおこることが知られていて、説明できます。

・標本平均の分布

この正規分布に従っている事象はN回やると、分散が1/Nになることを示します。

Nが投資年数を示すとすると、上になります。つまり投資年数が長くなると分散が減ります。これは、リスクが下がることほかなりません。ここから、投資を長くするとリターンは変わりませんが、リスクは減っていくので、投資を続けることによってリスク削減があることが説明できます。

 

3. ドルコスト平均法について

そもそもドルコスト平均法とは...

一括に投資するのではなくて、毎月一定額積みたてていく投資法のこと。

 

よく、一括投資法とドルコスト平均法でどっちがいいかってことになりますが、それは結局、リスクの問題うんぬん関係なく、価格がどう変化するかによります。(補足でリスクの話をすると、投資額×期間を考えるとドルコスト平均法の方が投資期間が短い額があるのでリスクは高くなります。ただ、実際は最後右肩上昇で終わる想定でやらないと投資は勝てないので、あんまりリスク分散にこだわる意味がない気がします)

 

以下のことをわかっておけば十分です。

一括投資が勝てるのは

ずっと価格が上昇している相場、一回上昇して下落した相場

ドルコスト平均法が勝てるのは

ずっと価格が下落している相場、一回下落してその後上昇した相場

 

これだけです。であとは相場を考えればいいです。

まず相場は全体として、上昇しないと勝てないです。そうすると、相場はずっと価格上昇しているか、一回下落したあと上昇する相場です。基本リスクの関係で下落しない相場はないので、そう考えると一回下落したあと上昇する相場を考えるのが自然です。

そう意味でドルコスト平均法は有利だと自分は思って選んでいます(論理的には)。

 

あとはどんだけ上がったり下がったりするかでどっちが勝つか最後は変わります。しかし、そんなのわからないので、なんか結局は好きな方を選べばいいかと思います。

 

何が一番大事かって投資では情報をもとに正しく解釈して方法を選びましょうってことです。

 

今日はリスクとリターン、ドルコスト平均法について話しました。正しい認識をしていると情報について真偽を考えられるので正しい認識の補助になれば幸いです。そろそろ今年も終わりますが平常運転で行くのでよろしくお願いします。ではでは。